こんにちは、恐妻投資家すこんぶです。
早いもので、もう2022年も終わりですね。すこんぶはこの1年はヘルニアに苦しめられ、やりたかったことの多くが未消化のまま次の年を迎えそうです。
でも、前向きに新年を迎えたいと思います!
さて、最近SNSやYouTubeなどで話題となった新NISAについて、取り上げたいと思います。
すでに一般NISA・つみたてNISAに取り組んでいらっしゃる方もいれば、2024年1月からスタートになるこの新NISAを機に、開始を検討されている方も多いと思います。
新NISAって何? お得なの? お金たまるの??
そんな疑問に対して、すこんぶなりの見解を述べたいと思います!
そもそもNISAってなに?
NISAはNippon Individual Saving Accountの略で「小額投資非課税制度」を指します。
個人の資産形成を促す目的で、2014年1月に制度開始となりました。
通常、投資で得られた利益には約20%の税金が発生しますが、NISA口座の運用で得られた利益には税金がかかりません!
例えば、株式投資で10万円の利益が出たとします。
NISA口座と通常の口座(一般口座や特定口座など)を比較すると、手取り額に約2万円の差があります。
NISA口座:手取り額=10万円(利益額)-0(非課税)=10万円
なるべくなら、NISA口座で運用した方がお得になりやすいです!
通常の口座:手取り額=10万円-10万円×20%(税金)=8万円
現行の制度では、年間120万円を買い付け上限として最長5年間非課税となる「一般NISA」と、年間40万円を上限に最長20年非課税となる「つみたてNISA」があります。現行ではどちらか一方を選択して運用することになっています。
一般NISAは対象の金融商品が国内株、外国株、投資信託であるのに対し、つみたてNISAは一部の投資信託のみとなっています。
投資歴がそこそこあり、ある程度自信がある方は一般NISA。投資というよりも”老後に向けて資産形成したい!”という方にはつみたてNISAが向いているとされています。
自信がある人はタイミングを読んでうまく株式を売買して、生み出した利益がさらに非課税になるので短期間でお金を増やしやすいようです。だから、このような方は一般NISA向けですね。
つみたてNISAは投資信託(一部)のみが対象で、株のように売りたいときに素早く売ることはできません。短期間での売買ではなく、長期で運用して育てるイメージです。
すこんぶ夫妻はまだ投資歴が浅く、一般NISAはややハードルを感じました。そこで、少額を長期で積み立てて資産形成しようと考え、「つみたてNISA」を選択しています。
以上が、NISAのざっくり解説になります。
新しいNISAは、使うメリットが大きい!
そして今回焦点となる「新NISA」の概要ですが、今年12月16日に与党から公表されました。
開始時期は2024年1月の予定で、現行のNISA制度と比較すると、かなり使いやすくなりそうです。
かなりざっくりですが、制度の内容&すこんぶの見解を以下に書きます。
期限付きから”無期限の非課税運用”に
これまで5年とか20年という期間の上限が設定されていましたが、新NISAのもとでは無期限で非課税運用可能になります。
期限付き、と言われるとなんとなく不安があり、そして面倒くささも感じますが、今回の制度改正により、いつでも開始できて、事実上一生、非課税のまま運用し続けられます。
口座さえ作ってしまえば、あとはそんなに面倒じゃなさそうですね!
非課税枠が大幅アップ!
一般NISAでは600万円(120万円×5年)、つみたてNISAでは800万円(40万円×20年)が、買い付け可能な上限でした。
新NISAでは、ひとり一口座として、非課税投資枠は最大1,800万円分に。非課税枠の上限が大きくなることで、得られる利益の恩恵を受けやすくなります。
すでに一般NISA、つみたてNISAに取り組んでいる方も、これらに投資している金額に関係なく、最大1,800万円の非課税投資枠を使えるようです。嬉しいですね!
例えば、これまで一般NISAで600万円分買い付けていて、それを超える200万円分を投資する場合は、約20%の税金がかかる通常の口座で運用しなければなりませんでした。
新NISAなら、すべてNISA口座で、税金ゼロのまま運用できますね!
“一般NISA”と”つみたてNISA”、現行2つの特徴を兼ね備える
冒頭で説明しましたように、現行制度では一般NISAとつみたてNISAの併用は不可です。しかし新NISAでは、一般NISAに相当する「成長投資枠」、つみたてNISAに相当する「つみたて投資枠」の2つが利用可能です!
成長投資枠は、年間240万円が買い付け上限で、枠のマックスは1,200万円分。つみたて投資枠は年間120万円が買い付け上限です(マックス枠は特にありません)。
まずはつみたて投資枠を使って投資信託を買い、投資について理解が進んで個別株にもチャレンジしてみようかな? という段階になったら成長投資枠を使うなど、ご自身の戦略に合わせて非課税メリットを生かせると思います。
投資への選択の幅が広がるようになりましたね!
NISA枠もリサイクル!? 売却後の再利用も可能に!
すこんぶ個人的には、制度改正の目玉だと思っている部分です。
現行制度では、NISA口座で運用し、のちに売却した枠分については再利用不可能でした。しかし、新NISAではこの枠を再利用できちゃうんです!
例えば、一般NISA口座で40万円で買った株を50万円で売ったら10万円の利益を得られます。その一方で、40万円分の枠は使用できなくなります。
新NISAでは、空いた40万円枠で別の株を買えるので、新たな利益を非課税で得るチャンス! 現行に比べ、使い勝手が格段に良くなります。リサイクルって素晴らしい!
この”枠の再利用OK”という概念ができたことで、「投資総額の制限という影響を抑えられ、非課税メリットを最大限に受けやすくなった」とすこんぶは考えています。
これまですこんぶは、つみたてNISA以外の投資で得た利益に対する税金は納めてきたわけですが、2024年以降は(ほぼ)税金を払うことなく、投資できそうな気がしています。
既にNISAをやっている人はどうすればいい??
皆さんの中には、既に現行の一般NISA、あるいはつみたてNISAに取り組んでいる方もいらっしゃると思います。
現行制度ではどちらか一方しか選択できないので、「新NISAに移管できるの?」「いまやっているNISAはやめなきゃいけないの?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。
大丈夫です。ご安心ください!
既に一般NISA、つみたてNISAをやっている方は、それらとは別に新NISAを始めることができます。
そして新NISAの枠は現行のものとは別枠になりますので、非課税投資枠(最大1,800万円)には変わりありません。
一方で、現行NISAは今年いっぱいまで利用可能です。今年に始めた方は、一般NISAは年間上限120万円、つみたてNISAは年間上限40万円まで投資できます。2024年を待たずして非課税投資を行えますので、早く投資を始めておきたい方には、ぜひおススメします。
投資可能期間は、一般NISAが今年まで。つみたてNISAは2042年まで(2024年以降は買付できませんので、あくまで保有のみ)です。焦って今すぐ無理して売却する必要はないと思います。
ただし新NISAへの移管(ロールオーバー)ができない点は、ご注意ください!
まとめ
以上、かなりざっくりですが新NISAのご説明でした!
※まだ法案成立には至っておらず、あくまで現時点で予想される内容をもとにした見解になりますのでご注意ください。
今のうちに少しずつ投資しながら学び、いざ新NISAがスタートしたら運用資金を段階的に増やし、非課税の恩恵のもとでお金を生み出し続けましょう!
それと同時に、どの金融商品に投資するのか、リサーチ力と判断力が一層求められるようになります。やりようによっては、損失を出すリスクも大いにあります。そうならないように、じっくり丁寧に準備していきましょう!
新NISAについてはまだまだ語られるべき部分が多くあります。
次にこのネタで書くときは、すこんぶがやってみたい方法で、運用シミュレーションでもしてみようかな…。
さて、今年のブログ記事はこちらでおしまいです。
皆さん、2023年もよろしくお願いいたします!
良いお年をお迎えください♪
(おわり)
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